Grand Theft Auto: Vice City

高評価

• 広大なサンドボックスの世界
• 豊富なキャラクター
• マイアミのゆったりとした文化を完璧に表現

低評価

• ミッション中にセーブポイントがないため、難易度が高い

2002年10月27日に発売された「Grand Theft Auto Vice City」は、時の試練に耐え、よく熟成されたゲームだと思う。シリーズ中、最も象徴的なゲームのひとつであり、今後のタイトルの基礎を築いた。このゲームには魅力的なストーリーラインがあるが、ただ大混乱を引き起こしたいというタイプであれば、誰にも止められないだろう。「Vice City」は、ゲームの進行を感じさせるという点で、驚異的な仕事をしている。たとえば、ストーリーモードを進めれば進めるほど、より多くの島がアンロックされる。「Vice City」には2つの大きな島と、その他6つの小さな島がある。小さな島には、スターフィッシュアイランドとプローンアイランドが含まれる。

舞台とストーリーモード

「Grand Theft Auto Vice City」の舞台は1986年のマイアミで、1980年代のマイアミの街が見事に再現されている。グランド・セフト・オートシリーズでいつも驚かされるのは、ロックスター・ゲームスがタイトルにどれだけの深みを与えているかということだ。10種類以上のラジオ局を収録し、Xbox版には11種類目のラジオ局「Tape Deck」を収録している。「K-chat」のようなラジオ局では、ビデオゲームでは見られないような愉快なインタビューが展開される。このゲームは奥が深く、ストーリーモードに手をつけなくても、文字通り何千時間でも遊べる。実際、多くのゲーマーがそうしている。

スポーツチーム

「Vice City」には「Vice City Mambas」という独自のスポーツチームもあり、BJ Smithという選手がいることが知られている。ゲーム中では、Vice CityのダウンタウンにあるHyman Memorial StadiumでMambasがプレイしていると仮定されている。おそらく、ロックスター・ゲームスはこのスポーツチームをマイアミ・ドルフィンズを参考にしたと思われる。

実際の都市に忠実な街並み

マイアミで感じるのと同じ雰囲気を踏襲した「Vice City」は、1986年の南フロリダの文化にあなたをいざない、通常のマイアミで抱える多くの問題を体験させる。たとえば、ゲームを始めたばかりのころ、ハリケーン・ハーマイオニーが島のひとつを襲い、島がロックされてしまう。しかし、ストーリーを進めていくうちに、このサンドボックスの世界がより広く探索できるようになる。グランド・セフト・オートシリーズの醍醐味は、巨大なサンドボックスの世界を提供するだけでなく、その世界をより深く味わうために、断片的に提供することだ。実際のマイアミのように、一年中太陽の光が降り注ぐ熱帯の気候があるが、時折、雷雨に見舞われることもある。

「Vice City」と「San Andreas」、「Liberty City」との違い

ゲーム中、「Vice City」は本物のマイアミに忠実であることがわかる。「San Andreas」や「Liberty City」とは異なり、「Vice City」には鉄道システムがない。これは、ゲームデザイナーが怠慢だからではなく、本物のマイアミの本質をとらえたかったからだ。例えば、実際のマイアミでは、15～20フィート掘ると水に達するため、地下鉄がなく、「Vice City」にも地下鉄はない。

「Vice City」のストーリー

ストーリーを掘り下げるより、騒動を起こしたほうがいいという人もいるが、それは残念なことだ。ストーリーは、レイ・リオッタが声を演じるトミー・ヴァーセッティとしてスタートする。トミーは、以前働いていた犯罪組織フォレリ・ファミリーに陰惨な犯罪の濡れ衣を着せられ、15年の刑期を終えて釈放されたところだった。司法制度が彼を釈放するとは思ってもみなかったが、このたび釈放された。

デアデビル・トリックの報酬

ロックスター・ゲームスは「グランド・セフト・オート・バイスシティ」で、オートバイでウィリー走行ができるユニークな機能を実装した。スコアは記録され、どれだけ長い間ウィリー走行ができたかによって報酬が支払われる。さらに、島から島へ、川を越えて車をジャンプさせることもできる。このスタントが面白いのは、「Vice City」では水に落ちるとすぐに「Wasted」という画面が表示されることだ。「Vice City」では泳げないので、ジャンプが決まらないと死んでしまう。

もうひとつ、このゲームでクールなのは、「Vice City」の至る所に財産を所有できることだ。例えば、ダウンタウン「Vice City」にある隠れ家をヘリコプターで購入することができる。警官に追われても、セーフハウスに逃げ込めば追跡を振り切ることができる。また、レベルをクリアしていくと、手に入るようになる物件もある。たとえば、スターフィッシュアイランドにはディアス邸があり、銃撃戦でディアスを倒すと、邸宅がヴァーセッティ・エステートになる。プールや生け垣の迷路、豪華なテラスがある印象的な邸宅だ。地下には小部屋があり、ポンプアクションショットガン、ボディアーマー、M4が拾える。また、裏手にはスピードボートがあり、時折ミッションをこなすことになる。

魅力的なキャラクターたち

「Grand Theft Auto」には、ゲーム中に常に興味深いキャラクターが登場する。「Vice City」は、陰険で神経質な弁護士、反社会的なドミニカの麻薬ディーラー、リバティシティマフィアのドンなど、かなり風変わりなキャラクターで知られており、ストーリーが進むにつれて、「Vice City」の最悪の裏社会と肩を並べることになる。裏切りや友情の険悪化など、リアルな犯罪をシミュレートしている。豊富なキャラクターが登場するので、飽きることなくプレイできる。

「Vice City」が当時の他のゲームと違うのは、ストーリーモードの奥深さだ。ビデオゲームの中で最も深く、最も没入感のあるゲームプレイで、当時としては非常に革新的だった。

高評価

• 広大なサンドボックスの世界
• 豊富なキャラクター
• マイアミのゆったりとした文化を完璧に表現

低評価

• ミッション中にセーブポイントがないため、難易度が高い